1. HOME
  2. ブログ
  3. 文化人
  4. 文芸
  5. 小川榮太郎(おがわ・えいたろう)

小川榮太郎(おがわ・えいたろう)

日本文化サロン代表・小川榮太郎

日本文化サロン代表、文藝評論家。1967年、東京都小金井市に生まれる。大阪大学文学部美学科(音楽学専攻)卒業、埼玉大学大学院修士課程修了。大阪大学在学中に文芸同人誌「一粒の麥」を発刊・主宰し、文芸批評や社会批評を多数発表。同誌の寄贈を通じて福田恆存、音楽評論家の遠山一行の知遇を得、両者に私淑。1998年下期、文藝春秋の文芸雑誌「文學界」の新人小説月評を担当。2003年、「川端康成の『古都』」が遠山一行の推薦により、第35回「新潮新人賞」評論部門の最終候補となる。以降、主に政治の分野で批評・文筆活動を行い、2015年、一般社団法人日本平和学研究所を設立し理事長に就任、現在に至る。著書に『小林秀雄の後の二十一章』『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)『フルトヴェングラーとカラヤン 』(啓文社書房)など多数。

小川榮太郎公式サイト 公式ツイッター Facebookページ

日本文化サロン代表者挨拶

文化とは何か?熱狂です。感動です。 力であり、人間生命の最高の発露です。 愛であり、癒やしであり、絆です。


 

代表的な書籍の紹介

全ての書籍情報は、公式サイトを御覧下さい。

小林秀雄の後の二十一章

この国の危機は政治や経済にあるのではない。
国語の空虚化、文学の衰退、すなわち、日本人の核となる
精神の喪失こそが、最も深刻な危機である。
小林秀雄の正統な後継者として名乗りをあげ、
文藝批評をとおして精神と言葉の再生に挑む、
真摯な野心にあふれた本格文藝評論集。

【目次】
戰後七十年目の國體論――日本の守るべき「ぎりぎり」について/《I》/靖國で歌つた「君が代」/日本の國家像、それ以前の話/江藤淳『忘れたことと忘れさせられたこと』――或いは思ひ出さねばならぬ一番大事なこと/安岡正篤の「戰後」――その洞察の核心/川端康成の戰中日記/江藤淳『漱石とその時代』――明治の憂鬱/勝海舟『氷川淸話』――歴史を見通す眼/司馬遷『史記』列傳――古代、支那は文明であつた

《II》/石村利勝君の詩/ルソー『告白』――無私の精神と「近代」/ドストエフスキー『死の家の記録』――強力な生命力の発露/人、人、人――或いはストーカー、若きウェルテル、ビル・ゲイツ/カラヤンとフルトヴェングラーの《第九》/音樂と政治――ダニエル・バレンボイム試論/ティーレマンのブルックナー《第八》/ボストン美術館展を見る

《III》/平野啓一郎『決壞』――戰後レジームの「決壞」としての、/川端康成『古都』――亀裂と抒情/
日本語といふ鬼と偉さうな男たち――水村美苗『日本語が亡びるとき』熟讀

《終章》/天上の序曲「もう何も言はぬ」の後に――靈界鼎談 小林秀雄・福田恆存・三島由紀夫

2015/08/31 幻冬舎 定価 6,050円 判型:A5

平成記

昭和の終焉から、
先帝の御譲位、
新天皇の践祚までを鮮やかに描く、
平成史のスタンダード巨編

⼩川榮太郎渾⾝の500枚⼀挙書下し
天皇皇后の和歌に始まり、
政治経済⽂化国際の各ジャンルを、
1年ごとに混然と語り⼀気に読ませる!

⾃分史を書き込む年表付き
鮮烈で熱い歴史書が今ここに!
あなたはその時、何をしていた!?

題字 ⾦敷駸房(第13回⼿島右卿賞受賞)

2019/5/23 青林堂 定価1,980円

國憂ヘテ已マズ

衝撃の新稿『新・東京裁判論ー戦わぬという病』をはじめ、三島由紀夫没後50年に寄せた『三先人の命日』、萬葉集、江戸思想、小林秀雄から安倍晋三までを存分に語る文藝論、思想論の珠玉の随筆集!

【目次】
序に代えて 松陰の「リアリズム」/I/国の憂い、国の祈り―辛うじて守られてきた天皇伝統/江戸思想と明治国家/保田與重郎試論―萬葉集と大東亜戦争/闘わぬという病―新・東京裁判論

II/三先人の命日/ブラームス雑感/鎌倉にて/寝正月と『本居宣長』/

III/長谷川三千子『からごころ』解説/山本七平『小林秀雄の流儀』解説/森繁久彌コレクション第三巻『世相』解説

安倍晋三さんの事/跋に代えて 日本書紀千三百年

2020/11/26 青林堂 定価1,760円

フルトヴェングラーとカラヤン クラシック音楽に未来はあるのか

カラヤン没後30年

執筆13年『約束の日 安倍晋三試論』『小林秀雄の後の二十一章』『平成記』に続く本格的論考
二人の演奏の天才の激しい人間劇・運命劇をテーマに、「美」とは何かという「問い」に挑んだ著者渾身の労作!
フルトヴェングラーとカラヤン――本書はこの二人が最も高度に象徴した指揮の藝術を、私が最も重要だと考へる数人の指揮者論の形を借りて様々な角度や文体を通じて描き、論じたものである。(略)
私にとつてライトモチーフは「国家」といふ情念と、人類とは何か或いは人類の霊的進化との相克と調整、調和である。本書は、いはば、私にとつて最も長きに渡る愛情と関心の対象だつた指揮の藝術を初めて正面から扱つたものである。
さあ、それでは、フルトヴェングラーとカラヤン、この二人の激しい人間劇、運命劇に、まづ読者をご招待しませう。

2019/7/16 啓文社書房 定価3,300円

作家の値うち 令和の超ブックガイド

禁断のベストセラーが復活!
現役作家100人の主要505作品を、
気鋭の文芸評論家が<厳正>かつ<徹底的>に100点満点で採点!
あなたの心を震わせる「最高の1冊」に出会えます。

「最近の小説はつまらないなぁ」と思ってる人、必読。

—–

私が本書で目指したのはごく簡単なことだ。
素人レベルの作家や仕事と、プロのそれを、まずは弁別すること。
一流作家の価値を細かく論じるとか、
創作理論や美学を基準にして作家を序列化することではなく、
普通の読者として面白いと感じられる作品を
面白いとはっきり認定すること。
それに尽きる。
だまされたと思って、私が高得点をつけた小説を
三冊、五冊、読んでみてごらんなさい。
読者が期待を裏切られることは、
そうはなかろうと、私は自負する。
――「はじめに」より

何よりもあきれるのは、私から見て、
そもそも小説としての水準に達していない作品が
軒並み権威ある賞を受賞していることである。(略)
作家、編集者らは、近過去の文学作品をきちんと読んでいるのだろうか?(略)
たった半世紀前の、高峰を継ごうという自負は、
今の文壇若手や出版社、編集者には、もう誰にもないのだろうか?
谷崎潤一郎、泉鏡花、川端康成、三島由紀夫らの
名前を冠した賞を安物扱いして、
関係者らには罪の意識は本当にないのだろうか?
――コラム8「文壇は日本文学の高峰を継ぐ矜持を持て」より

2021/12/14 飛鳥新社 定価1,500円

メディア情報

関連記事